肌のしくみ
肌のしくみ
皮膚は上から潤いを保つ「表皮」ハリをもたらす「真皮」脂肪を多く含む
「皮下組織」の3つの組織に分かれています。
皮膚の1番表面にある層が「表皮」です。表皮の厚さは0.1~0.3mm。
表面から「角質層」「顆粒層(かりゅうそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」
「基底層(きていそう」)で構成されています。
角質層
肌の表面の美しさがわかるところです。
やがて老化角質(アカ)となって剥がれ落ちて行きます。
顆粒層
細胞内にはケラトヒアリン顆粒が多く含まれ、紫外線を反射する役割をしています。
有棘層
上皮リンパ液があり、表皮の栄養を司っています。
この層は7~8層の厚みがあるのが理想的です。
基底層
新しい皮膚が生まれるところです。肌の色を決定するメラニン色素が
作り出されるところです。
真皮
表皮の下にある層が厚さ2mmほどある「真皮」です。この層には真皮の
主成分である「コラーゲン」が網目状に張り巡っており、
皮膚の弾力を作り出しています。このコラーゲンを支えているのがエラスチンです。
加齢によってコラーゲンやエラスチンが減少したり、紫外線の影響で
傷がついたりすると弾力が失われ、シワの原因になります。真皮に多く存在する
ムコ多糖類というゼリー状の物質である「ヒアルロン酸」はコラーゲンと
エラスチンの隙間を埋めて皮膚全体の水分を保つ役目をそています。
皮脂膜
皮脂膜は肌の1番表面に形成される角質の保護膜です。毛穴から出てきた皮脂は
汗腺からの汗と混ざり合い肌表面に薄い膜状の皮脂膜を作ります。
皮脂膜はおもに皮膚の表面を覆って角質層から水分が蒸発すのを防いだり、
角質層のph(ペーハー)を弱酸性に保ち細菌の繁殖を防ぐ働きをしています。
この働きによって皮膚の潤いとなめらかさを保っています。